3秒で心をつかみ 10分で信頼させる聞き方・話し方 小西美穂著

インタビューをした経験や、インタビューをする機会がありますか?もしくは、インタビューしてみたいと思うことはありますか?

私は 人の話を聞くのが好きなので、インタビューをして色んな話を聞いてみたいと以前から思っていました。でも、改まってインタビューをする機会って意外とないのです。

世界ウーマンサイトの構想を練っていた時、どうしても入れたかったのが「インタビュー」コーナー。

世界中で活躍する女性たちのインタビューコーナーがあったら、絶対読者の役に立つし、インタビューされる人の宣伝もできるし、私も長年の願いも叶うし、インタビューしてみたい人もやってみることができるし、一石二鳥ならぬ一石三鳥にも四鳥にもなるのではと考えたのです。

そしてインタビューコーナーを作り、初めてのインタビューに挑むことになりました。その前にインタビューの勉強として読んだ中の一冊がこの本。

著者の小西美穂さんは、日本テレビの報道記者でありニュースキャスター。「ズームイン!!サタデー」や「深層NEWS」など、海外在住で日本の番組には疎い私ですら聞いたことのある番組の司会を担当してきました。

ですから、インタビューの相手もかなりの大物。歴代総理大臣をはじめ、政財界の大物、スポーツ界の大物、俳優やタレント、はたまた宇宙飛行士など各界のエキスパートばかり。

テーマも政治から医療、経済、歴史、スポーツなど幅広く対応しなくてはなりません。その準備から当日に至るまで準備は計り知れないほど大変なものでしょう。

そんな経験をしてきた小西さんが、惜しむことなくそのコツや技術を紹介しているのがこの本。

「インタビューとは、初めてお会いする相手と瞬時にコミュニケーションをとり、『生放送の1時間1本勝負』という、取り直しのきかない限られた時間の中で、ゲストの言いたいことや本音、魅力を引き出すということ」という小西さん。

インタビューする相手はどんな大物といえど、やはり一人の人間。どんな相手であれ、求めるものは同じはず。そう考えると、学ぶことが多くありました。

とにかく感じたのは、やはり事前準備や影の努力がとても大切だということ。いい話を引き出すためには、相手をいかにリラックスさせ、いい話や本音を引き出すか、すごく努力されているのか分かりました。

細かいテクニックは本書を読んでいただくこととして、最後に最も大切だと感じたことだけここに記しておきたいと思います。

最も大切なのは、「また会いたい」と思わせる空気感だそうです。

具体的に言うと、「ほんわか」とした空気感。相手をリラックスさせる「ほんわか」を演出することが大切なのだそう。

「ほんわか」した雰囲気の中では、人は不安や迷い、緊張を解きほぐして、気持ちよく話すことができるそうです。

でも、「持って生まれた性格もあるし、急にほんわかしろと言われても難しい」という方もいらっしゃいませんか?私もそういうタイプです。

でも、ちゃんと「ほんわか」の作り出し方もこの本に書いてあります!

ヒントは、本番前10分。気になる方はぜひ本書を読んでみてくださいね。

Written by 藤村ローズ(オランダ)