3月8日は国際女性デー。女性たちの勇気や決断をミモザの花で祝いましょう!

3月8日は「国際女性デー」だというのをご存知でしたか?

毎年SNS経由で海外の友人たちから、「Happy Women’s Day!」のメッセージが流れてきてから慌ててメッセージを返信する私でしたが、今年は何とか間に合いました。3月3日は桃の節句で、その少し後に国際女性デーがやってくると覚えたら忘れないかもしれませんね。

さて、国際女性デーとはいったいどんな日でしょう?また、どのように生まれたのでしょうか?

国際女性デーとは、国や社会の歴史上すばらしい役割を果たした女性たちの勇気と決断を称える日であり、そして、女性が政治・社会において平等に参加できるよう変革を呼びかける国際的な記念日なのだそうです。

起源としては、1904年3月8日にアメリカ合衆国のニューヨークにさかのぼります。当時選挙権のなかった女性労働者たちが婦人参政権を要求して大規模なデモを起こしました。

それを受け、ドイツの社会主義者クララ・ツェトキンが、1910年にコペンハーゲンで行なわれた国際社会主義者会議で「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の日とするよう提唱したことから始まったそうです。

1917年にはロシアの当時の首都ペトログラードで起こった二月革命で、女性労働者を中心としたデモが兵士を巻き込むまでの大規模な蜂起となり、最終的には帝政を崩壊に追い込む結果となりました。

国連は1975年を国際婦人年とし、それ以来3月8日を「国際婦人デー」と定めました。現在は国際連合事務総長が女性の十全かつ平等な社会参加の環境を整備するよう、加盟国に対し呼びかける日となっています。(詳しくは、Wikipediaをご参照ください。)

イタリアでは、「ミモザの日」として女性が互いにミモザの花を贈り合う風習があったり、フランスでは1982年から国として正式に国際女性デーが定められ、政府主体の式典やイベントが行われています。また、アメリカ合衆国などは国際女性デーを含む3月を「女性史月間」としているそうです。

 

それでは、日本はどうでしょう。

日本では民間レベルではあまり浸透している感じはしないと思うのですが、政府は意外と働きかけをしているようです!私が国際女性デーを思い出したのも、実は政府のウェブサイトを見たのがきっかけ。

調べたいことがあってオランダの日本大使館のサイトを見ていたところ、「『女性が輝く』社会の実現に向けて」というバナーをサイドバーに見つけ、クリックしてみたのです。すると、「国際女性会議Wow!」や「国連女性機関(UN Women)」、「女子差別撤廃条約(CEDAW)」などの項目が並んでいました。

トップページに書いてある、「我が国の基本的考え」には、

日本政府としては,日本国内で成長の最大の潜在力として「女性の力」を活用していくとともに,「女性の輝く社会」の構築は世界に大きな活力をもたらすとの考えの下,国際社会との協力や途上国支援を強化しています。

「女性の力」は,社会において活かしきれていない最大の潜在力です。女性がもつ力を最大限発揮できるようにすることは,社会全体に活力をもたらし,成長を支えていく上で不可欠です。

と記されています。

実際、総務省による2018年7月の労働力調査によると、15歳から64歳の女性の「就業率」が69.9%と前年同月比2.1ポイント上昇、過去最高となったそうです。しかも、今年は調査が始まって以来初の7割に到達することが予想されています。

これには深刻な人手不足の影響もあり、企業が積極的に女性雇用を行っているという背景もあります。でも、このような機会を通して柔軟性や多様性が広がり、少しでも社会の中で女性が活動しやすい環境ができていくといいなと思います。

女性自身も制度に甘えすぎることなく、自覚を持って、自立や自己実現をしていけるといいですね。

 

今年は暖冬の影響か春の訪れが早いようで、私の住んでいるオランダではクロッカスや水仙の花が開き、すでに春の雰囲気満載。まさに国際女性デーにぴったりの陽気です。街の花屋さんでもチューリップが手頃な価格で並ぶようになってきました。ミモザが国際女性デーの象徴とされていますが、オランダにもあるのでしょうか。

卵の黄身を上に散らした「ミモザサラダ」がなんだか無性に食べたくなってきました。みなさんも今日のディナーにいかがですか?

最後に、国際女性デーを記念し、ニコール・キッドマンやアシュリー・グラハムら17名の女性たちがアレサ・フランクリンの名曲「リスペクト」のリップシンクを披露するビデオをシェアしておきます。すごく素敵なので、よかったら聴いてみてくださいね♪

Written by 藤村ローズ