11歳のアメリカ人クラスメートを3泊4日預かった話【後編】

先日、息子のアメリカ人のクラスメートのママが夫の出張に同行したいということでクラスメートを3日間預かることになった話の後編です。【前編】はこちら

 

共同生活を通してさまざまな気付きがあった

その翌日3日目はいよいよ最終日。の予定だったのですが…。

3日目の朝、前夜も遅くまで起きていたのでやはり二人とも眠そうにしていましたが、朝食を食べて普通に登校しました。

午後になってFくんママから、「夫のミーティングが遅れて、飛行機に乗り遅れた」と連絡が入りました。でもその次のフライトが取れ、夜7時にアムステルダム着になったとのこと。

そんなに遅くないし、迎えに来るのかと思いきや、「ボーイズ(Fくんと息子)がよかったらもう1泊してもいい?」と聞かれました。私はまぁいいのですが、結構帰りたそうなFくんが気になります。とりあえず、「Fくんがいいならいいですよ」と返信しました。

そして、午後Fくんと息子が帰宅。息子は着替えて軽食をとって、慌ただしくサッカーへ出かけていきました。Fくんに「パパとママのフライトが遅れることになったよ」と告げると、「ママに電話したいから電話を貸してくれる?」と言われました。帰りたいよね?

電話を貸してあげると、ドイツの空港でフライトを待つママと繋がりました。結構長いこと話していたのですが、結局もう1泊することに落ち着いたようです。「いいんだけど、なぜ?」という疑問が沸き起こりましたが、これも文化の違いでしょうか。向こうから言ってこない分にはこちらからは聞きにくいですよね。

この日はまたサッカーの日なので、息子とFくんは放課後別行動。まあそれぞれのペースで行きましょう。

Fくんのちょっと困るのは、夕食前の6時頃に「チップスある?」「チョコレート食べていい?」と聞きに来ること。初日は「もうすぐディナーだから」とあげなかったのですが、「普段は夕食は7時半頃」というので、翌日からはちょっとだけあげることにしました。

数日のことだから厳しいことは言いたくないし、それぞれの家庭のやり方があると思うし、ちょっと困ってしまう部分です。

息子がサッカーに言っている間、2時間半ほどまた二人っきりだったのですが、仕事がまだ終わってなかったので構ってあげられませんでした。その間Fくんはゲームをしたり、本を読んだり、一人でうまく過ごしてくれました。

7時過ぎに息子が帰ってきて、Fくんと夕食を食べ、ちょっとリラックスタイムの後、もうベッドタイム。二人ともそれまでの睡眠不足のためか今日は9時前にベッドに入っていました。思わず「Good boys!!」と言ったら、Fくんとても嬉しそう。アメリカ人褒められるの好きです。

そういえばFくんママに、Fくんがサッカークラブで知らない子に声をかけて一緒に遊んですごいね!と送った時もすごく嬉しそうでした。

 

何事もいい経験になる

翌日4日目は、本当に最終日。普段通り朝の準備をして(朝食はシリアル)、二人は登校していきました。Fくんは、自らパッキング。

万が一のためにパスポートなどを預けられていたのですが、何事もなく無事に3泊を過ごすことができました。電気をつけたらつけっぱなしとか、すぐお菓子を食べたがるなど細々としたことはありましたが、基本的には自分のことは自分でできるし、11歳くらいになるとしっかりしています。

良かった点は、2人でお互いを意識するため朝の準備が早かったこと。息子はマイペースで朝は急かすことが多いのですが、「人の振り見て我が振り直せ」で息子の行動が良くなりました。

それと、身近でホームステイ体験ができたこと。Fくんにとっても、普段と違う食事をしたり、お箸を使ったり、一緒に料理をしたりしていい経験になったと思います。

反省点といえば、もっとエンターテイメントを意識しておけばよかったと思います。やっぱりアメリカ人は楽しいことが好き。Fくんはおしゃべりが好きなのですが、普段うちは日本語で話していますし、私の英語もままならないので、意思疎通するだけで結構精一杯。2日目、3日目とだんだんとFくんの口数が減っていってしまったんです。

何かと勝手が違ったり、我慢していたこともあると思うけれど、泣いたり、帰りたいと言われずによかったです。私も母親として色々と気付きがあり、引き受けてよかったと思います。

最後に滞在中に持たせたお弁当の写真。「オランダ風ホットドッグ」とでも呼びましょうか?柔らかいパンにソーセージと野菜、ソースを添えて、自分で挟んで食べられるようにしました。1人分でも2人分でも手間はそれほど変わらないというのも一人っ子ママである私の気付きでした。

Written by 藤村ローズ