新型コロナで3か月以上学校休止中の子供達と私

旧正月から早3ヶ月、ついに学校が再開に!

新型コロナ対策でマカオの全ての学校で休校が決まったのは、1月後半の旧正月中のこと。

それから早3か月超。ついに子供達の学校が再開となる!

マカオでは旧正月~2月中が一番の厳戒態勢にあり、ロックダウンはないもののStayHome期間であった。

カジノの2週間営業停止や水際対策の迅速さが功を奏して、海外からの入国者、帰国者を除くマカオ市民の感染は数名に抑えられている。

そのため3月からは徐々に政府機関、民間企業は通常営業を行うところが増え、図書館、映画館の利用も再開されている。スポーツ施設も部分的にであるが利用できている。

普段の日常に近づいてきた現在、5月4日から高校再開、5月11日から中学校再開することとなった。小学校と幼稚園は現時点での再開日程は未定。様子を見ながら決定するそうだ。

我が家には中学2年生の息子、中学1年生の娘がいる。二人とも5月11日からの登校再開となる。

いよいよ来週に控えた学校生活に彼らは「勉強生活がもどってくるのか~」という残念な気持の一方で「ようやく友達に会える!」といった楽しみのほうが大きい様子。

この長いようであっという間だった3か月間。中学生なので手がかからないという点では親子関係のストレスは低かったはず。

彼らと私の行動を振り返ってみる事にする。

 

この3ヶ月の親と子供の気持ちの変化は?

1か月目:

<子供達>旧正月休みの延長に大喜び。思う存分自分のやりたい事(主にオンラインゲームやYOUTUBE,TikTok動画を見続ける)を満喫する。彼らの学校はオンライン提出課題もそれほど多くなく、勉強面ではまったくストレスがなさそう。

<親>おうち時間が増え、子供達とボードゲームや映画鑑賞の時間が増える。普段なかなか取れない久々の親子時間に充実感。

2か月目:

<子供達> 学校の課題提出をそこそこに終えると1か月目と変わらずオンラインゲームやスマホに没頭。外のアクティビティにも興味はない。家籠り満喫したいのに親の小言がうるさい。

<親> 子供達の生産性のみられない生活態度に焦り始める。提出課題の内容や行動にいちいち口をはさみ、頻繁に口喧嘩が勃発。娘は親との課題共有を拒否。

3か月目:

<子供達> 課題提出とオンラインゲームだけの家籠りに少し飽きてくる。一緒にケーキを作ったり、サイクリングや外のアクティビティにも積極的に参加するようになる。狭いマカオでは自転車経験のない子供達が結構いて、我が家の兄妹もマカオでは自転車に乗る機会がない。活発な妹は短時間の練習で乗れるようになったが、スポーツ苦手な兄は四苦八苦しながらも3時間(!)かけて乗れるようになった。本人達には大きな進歩だった様子。

<親> 子離れの時期かなと反省し(諦め?)、勉強関係の口出しを控える。険悪な雰囲気は減少し、勉強以外の会話が増える。学校再開に向けて勉強面での準備した方がいいのでは?と親は焦るが、子供達はどこ吹く風。それならば「何とか自分で乗り切れ!」とエールを送るしかない。

このように書き出してみると、子供達との距離を実感できた3か月間だったかもしれない。一緒に笑いあって近くに感じたり、親とは共有したくないという頑なな態度を感じて寂しく思ったり。。

休校以前の子供達は学校+補習塾で毎晩20時過ぎに帰ってくる日々。ゆっくり話したり、ふざけあったりする時間はあまりなかった。気づかないうちに話す内容も限られていたような気がする。

そう思うと、時間にしばられない休校3か月という期間は親の私にとって貴重な時間であった。彼らが本格的に親離れする前の猶予期間をもらったようなものかなと思っている。

学校が再開すると、テストや課題に追われる毎日がまたやってくるだろう。私も子供達も日常の忙しさに流される日々かもしれない。

そんな時、この3か月の間に見る事ができた彼らの笑顔や表情を思い出せたらいいなと思っている。

Written by 周さと子(マカオ)